能代市檜山の母体地区で焼き上げられる白炭は「春香炭」と呼ばれ、火の立ち上がりが早く香りが良いのが特徴です。

牛バラ肉を当社の焼鶏でも使用している自家製だれに絡めながら春香炭でサッと焼き、旨味と香りを閉じ込めました。

炭火のスモーキーな香りが牛の旨味とマッチした、食べ応えのある一枚です。

秋田の地鶏と言えば比内地鶏。でも我が町能代には比内地鶏に負けない「白神地鶏」があるんです。

放し飼いでのびのびと育てられた白神地鶏は、適度な歯ごたえがあり、噛めば噛むほど旨味の出る肉と、コクのある脂が大きな特徴です。

180日以上という長期飼育による親鳥ならではの旨味は、正に白神地鶏と軍鶏の良いとこ取り。更に脂の美味しさは非の打ち所がありません。

能代市の令和元年度のふるさと納税返礼品で、白神地鶏は第一位を獲得しています。

昭和30年頃まで、能代市檜山では冬場に盛んに炭焼きが行われていました。炭焼き窯がいくつも立ち並び、全国でも有数の産地だったとか。

炭は暖房や炊事など生活に欠かせないものでしたが、家電の普及に伴い需要が徐々に減少し、炭づくりは高度経済成長の時代と入れ替わるようにして衰退していきました。

 それから半世紀。

「もう一度、母体に炭焼きの煙を昇らせよう！」

との掛け声で、地域おこしに取り組む県内の大学生「ＡＲＣグループ」と地元母体地区で炭づくりの記憶がある有志の方々により

平成28年から「母体炭焼きプロジェクト」が始動。大学生と地元の方々が協力して、能代市檜山、母体地区の炭づくりが復活したんです。