能代ねぎとは

ねぎは8世紀ごろに中国から伝えられた野菜で、葉っぱの青いところを食べる「葉ねぎ」や、根に近い白いところを食べる「根深ねぎ」があります。

能代で栽培されているねぎは「根深ねぎ」です。

能代ねぎの歴史

昭和25年ごろから商業用に栽培されるようになりました。昭和30年代には作付面積が拡大したことを受け、作付面積が大きい地区で共同出荷組合が設立され、県外市場へ共同出荷するようになりました。

ねぎは能代の代表的な野菜であり、昭和47年に国の指定産地になりました。

能代ねぎの特徴

能代のねぎは白いところが多い「根深ねぎ」で太くて柔らかく、辛味はスッキリとしています。

辛味は煮込むとまろやかな甘みへと変化し、蕎麦や冷奴の薬味のほか、能代名物だまこ鍋、しょっつる鍋などの鍋物にも欠かせません。

ねぎというと、秋冬の鍋物の季節のイメージがありますが、能代では寒い冬を雪の下で越した春ねぎや夏ねぎも出荷しており、周年出荷体制が確立されています。特に10月~12月に出荷されるものは甘さが増した品質抜群の逸品で、鍋物に最適です。

能代のねぎは煮ても焼いても、生でも美味しいねぎです。

能代ねぎの美味しい食べ方をご紹介致します。

生で食べる

能代のねぎは煮ても焼いても、生でも美味しいねぎです。

スッキリとした辛味で、食べやすく、料理のアクセントとして主役を引き立てます。

青いところも刻んで、彩りよくご賞味できます。

焼く、炒める、揚げる

辛味がやさしい甘さに変化し、生のねぎが苦手な方も食べやすくなります。

煮る

食材の臭みを消し、ねぎの甘みや旨味が煮汁に深みを持たせます。

ねぎも煮汁を含んでとろけるような味わいになります。

ねぎの香り成分「アリシン」には様々な効果、効能があります

ねぎには、体に嬉しい様々な効果、効能があります。

風邪の予防

ねぎの香り成分が交感神経を刺激し、アドレナリン、ノルアドレナリン等の副腎髄質ホルモンの分泌を促します。アドレナリンは発汗を促し、体温を上昇させるため、内臓の動きは活発になり、血行が良くなります。

その結果、体内の余分な水分や老廃物の排除を促進し、血液の浄化、便秘、整腸、利尿に役立ちます。

鼻づまりの改善、痰の除去、喉の炎症を鎮める効果もあります。

脳の活性化

ねぎの香り成分、「アリシン」にはビタミンB1の吸収を高める働きがあります。

脳の栄養源となる糖分の代謝にはビタミンB1が不可欠です。ビタミンB1を多く含む食品とネギを一緒に食べることで脳の栄養吸収を助け、脳の働きを活発にすることができます。

また、ビタミンB1は、新陳代謝を活発にし、疲労回復や神経の鎮静化、不眠症までも改善してくれます。

脂肪燃焼効果

ねぎの香り成分により、アドレナリンが分泌され、脂肪を燃焼させるため、ねぎを食べた後で有酸素運動をするとより高い効果が期待できます。

殺菌効果

ねぎの香り成分には、殺菌作用があります。ネギの白根をすりおろし、ガーゼにくるんで患部に当てると、やけどの応急治療に効きます。

食べ物でも、ネギトロなど生ものとねぎを和えるのには、魚や肉の臭みを抑えるほかに殺菌力が強いという理由からです。

その他の効果

血行をよくするため肩こりにも効果があります。

ビタミンB1の吸収を助け、消化液の分泌を促すため、食欲が増進します。血液をさらさらにするとともに、血液中の脂質を減らす働きもあるため、糖尿病、高血圧、動脈硬化等の予防に有効だとされています。

体に有害な活性酸素を分解する働き(抗酸化作用)があり、生活習慣病老化の進行を、防ぎます